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旅行しないとバカになる

最近、ドライブしていて素晴らしい場所を見つけた。
伊勢のパールロードとも共通点を感じる、Coccoの歌の歌詞に
出てくるような、午後の光に照らされ、物憂げにまどろんでいる
だだっぴろい景色。子供の頃に見とれた風景と重なる。
心の原風景。

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竜野の某海岸

トンネルを掘りフランスのジェネラルソシエテ・ニース支店の貸金庫を
襲ったことで有名なアルベール・スパジアリの「堀った奪った逃げた」
は素晴らしい書物だ。



一生のうちに巡り合える本の中でも指折りの宝石のような世界が
そこに広がっている。

スパジアリは、フランス内のイタリア移民として屈折した幼少期を
送ったのち、フランス外人部隊に入隊し、インドシナ、アルジェリア
の2つの戦争に従軍して、フランスの植民地戦争のなかで青春を送った。

そしてフランス軍内の反ドゴール秘密結社、OASに参加したことを
通じてスペイン~南米~日本にまでに広がっていた冷戦下の極右の
テロリスト・ネットワークに身を投じる。

そして、チリのピノチェト政権の秘密警察の協力員として働く傍らで、
世界を揺るがした銀行強盗を企画立案し実行する。

「堀った奪った逃げた」には彼が銀行強盗に至ったまで背景、
人生観、世界観、政治観(1950年代~1970年代のフランスの
時代精神そのもの)が言葉の端々から読み取れる。

彼は言う、「たまには奮発して、バカにならないために旅行にもいった。」
「中古のランドローバーでサハリ砂漠を旅した時、飢えたトゥアレグの村に
食料を運ぼうとしているフランス軍の老軍曹に出会ったっけ。」などという
ドラマチックな記憶が綴られる。

『たまには奮発して、バカにならないために旅行にもいった』という
言葉が妙に記憶に残った。そう、人はいくら想像力をはためかせても、
たまには物理的に移動して知らない場所、ふだん行かない場所に
行かないとバカになってしまう。これは真理である。

最近、週に3日は妻とドライブに行くようにしている。

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歳を重ねるうちにもっと外出が増えるだろう。
いずれ、週に1度は姫路や三宮に泊まって食べ歩きをしたいと思ってる。
買い付けに海外に旅行にも行くだろう。

自分の敷地だけは聖域であり守られていると思い描き、
その周囲は別の国の話と考えよう。世界は広いのだ。
せめて精神だけは、希望などまったくない山間部の
暗く陰鬱な別荘地から出て、広く明るい世界を旅しなければいけない。

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週2回通う事にしたWAKEキッチンはクリスマスのイルミネーションになっていた。

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