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平和な風景のように思える日韓対立

学生時代に、神戸東灘の岡本の山手の住宅街を一人で歩くのが好きだった。

神戸の街を一望できる坂を上る途中に1960年代か1970年代に建てられた、当時の高級マンションである一軒の小さなマンション「○○○○岡本」があった。

ここはKCIAによって日本で拉致された金大中が一時監禁されていた場所として歴史の1ページに名を残している場所である。
(ちなみにこのマンションはグリコ森永事件にも関連があるというネット上の噂もある。)




冷戦時代において、フランコのスペイン、ピノチェトのチリ、軍事独裁政権の韓国・台湾、アフガンでソ連と戦うアラブ義勇軍などは、右派の希望の星であり、世界的な反共のネットワークを形作っていた。(霊感商法で日本の団地の主婦がサラ金に借金させられ買わされた壺のお金がこのようなネットワークの資金源になっていたようだ。箕面市名誉市民の故・S氏も少し関わっていた。)

つまり、市民抑圧や要人拉致や暗殺・拷問などで今日ではハリウッド製のサスペンス映画の題材にもなっている悪名高い極右国家や民族主義組織がタッグを組んで、極右のアベンジャーズを結成していた時代が冷戦時代なのだ。

その冷戦下において、日本の保守的な活動家たちは、当時は軍事国家であった韓国と太い交流を持っていた。石原慎太郎が朴正煕を尊敬していた話などは有名だ。

余談だが、台湾系の華僑だった知人は、小学校の頃、学校に赤い服を着て行っただけで「お前はアカか!」と先生に叱られたという。蒋介石の国民党が牛耳る台湾なども極右のアベンジャーズの有力メンバーだった。

逆に韓国ともっとも敵対していた国内の勢力は日本共産党のような左派であり、赤旗紙面で激しい韓国批判を繰り返していたのである。今と逆である。




冷戦後、日本に韓流ブームがもたらされた。韓流ブームには当時から政治的な背景があるとささやかれていた。

それは2000年以降、世界経済における米国の存在感が低下し、財源不足によって米国の覇権が後退して行く中で、韓国と日本が協調して中国という巨象に立ち向かう事を欲した宗主国の意向である。

それまではアングロサクソンの分割支配のセオリーで、戦前には融和していた韓国と日本は冷戦下においては対立関係にあった。竹島は韓国に奪われ、日本の漁民もよく韓国に拉致されていたのである。それが一転して、韓国と日本が文化的に融和する事によって、軍事的にもより連携して中国に立ち向かえというわけである。

これに反発したのが右派である。(冷戦時と逆の行動。)




今日、日韓関係がギクシャクしている中で、なぜか左派が「米国も仲良くしろって言ってるから日韓はもっと仲良くなるべきだ。こんな対立をして喜ぶのは中国とロシアだ」と言ってる。なぜ平和主義のはずの左派がそんなことを言うんだろう?

日韓が仲良くなれば、一緒に中国と戦争させられる。これは確実である。

日韓両国は、第二次世界大戦において、最大の貿易相手国で経済規模・軍事規模が巨大なアメリカと無謀な戦争させられた。当時の日本はアホすぎて危機回避能力がなく、世界を牛耳る連中が望むままに悪役の役割を引き受け、「確実に負ける戦争」へと追い込まれていったのである。

今日、米欧は、日韓が「巨象・中国」に無謀に喧嘩を売って対立して双方が消耗してほしいと願っている。

無意識下で、日韓両国は、そのような世界の期待をヒシヒシと感じつつも、そんなことはもうご免だと思っているのに違いない。
だから日韓でつまらない対立をしている方が、宗主国の思うままに破滅の道を歩まされず、両国の民族主義のはけ口にもなり経済的にも害が少ないのである。

だからしょーもない事で永遠に日韓は対立していた方が良いのだ。

日韓対立は私から見れば、平和な風景のように思える。








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