FC2ブログ

過去に「もしも」が起きる事はない

昨年は、愛犬のクララが弟のバンビに体当たりして、後ろ足の靭帯が伸びてとても深刻な状況になった。
毎年、7月8月はなにかが起こって心配させられる。

妻は、外的な世界も自分たちも常に変化しており、一定なものなど何もないという前提で生きているので、起こった事をつねに受け止めて冷静に対策を練るが、わたしは真っ先に過去をほじくりまわしてクヨクヨ考える。

あの時にああした方が良かった、こうした方が良かったと。そうやって自分を追い詰めるのが得意だ。

こうした日々の中で、暇を見つけては「自殺島」というタイトルの漫画を読むことをささやかな楽しみにした。漫画は、食事中に読むことが多いが、瞬間的にその世界に入り込めるので最近は一番の自分の楽しみ(趣味)にしている。

自殺島01_000
出展:森恒二「自殺島」1の表紙より引用

ネガティブなタイトルとは真逆で、自分を見失った若者たちが、大自然の中のサバイバルや集団での自給自足生活の中で、「単に生きている事の喜び」を見出して行くという感動的なドラマだ。かといって、そのストーリー展開は、教条主義的な退屈なものではなく、様々なクレイジーなキャラクターや奇怪な出来事を通じて主人公たちは生きることの意味を見出してゆくのだ。

いろいろと心に残る場面があったが、突き刺さった言葉の一つがこれ。

「過去に"もしも"が起きる事はない。」
「"もしも"が起きるのは----・・・未来だけなのだ」

読後に、仕事などで高望みして自分を追い詰めるのをやめて、もっと地に足をつけて生きたいと思った。もう44歳になって、物質的にも経験的にも満たされてこれ以上望むことはない。今のままでいい。妻や犬たち、あるいは実家の母の何気ない日常生活を守るために出来る限りのことをする事が自分の幸せなのだという気持ちに至りついた。


コメント

非公開コメント