ゴミ屋敷の深層心理


怪談の面白さは、ゴミ屋敷のような現実に起こる異様な物事に、寓話的な解釈を与えているところである。

人間の深層心理は、人間が眠るときの夢を見てもわかるとおり寓話的な世界である。なので、異様な物事も、寓話的な解釈を与えられると妙に納得できたりする。

たとえば、ゴミ屋敷を作る人についての解釈の一つが以下である。

ゴミを溜めている方も供物を欲しがる悪鬼に取り憑かれているのです
引用元:ほんとにあった怖い話 読者体験シリーズ 大竹とも編③



この解釈を突き詰めてゆくと、モノを溜め込んでいると悪鬼が集まってくる、という考えに発展する。

悪鬼とは、自分の人生の本質とは関わりのない邪念であり、邪念に憑りつかれると、その分時間を浪費し人生を無駄にする。酷い場合は、そうした邪念に憑りつかれることで自分の身体・人生そのものが滅ぼされてしまう。

邪念はモノを欲しがる。そして一度モノを欲しがると、次から次へと際限のない欲望が湧いてくる。




私は最近、「モノを増やす事は、自分の弱点を増やす事」なのではないか?と思うようになった。

人生の中で本質的な部分を研ぎ澄ましたいと思ったら、モノは少なくし、モノにまつわる習慣を減らし、世界をシンプルにしなければならない。

最近は、庭にゴテゴテと植物を生やす事を良い事と思わなくなった。習慣が増えれば増えるほど、人間は弱くなる。もっとやる事を減らして、人生をシンプルにした方が良い。田舎の土地や物件もタダ同然で安いからと軽々しく買って増やさない方がいい。(なにか必要があれば賃貸でその都度借りればいい。)

闇金ウシジマ君に出てくるヤクザ滑皮は、この無駄をそぎ落とし、研ぎ澄まされた人間の事を「生き方を決めた人間」と呼んでいる。滑皮にとって、人間の強さの秘訣とは「生き方を決める事」にあるのだ。






40代の残りは、モノを所有する事への追求ではなく、それからの脱却、仕事・本・漫画・映画・旅行など創造・訓練・知識・経験・方面へのシフトを図りたい。

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