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不動産価格から読みとく社会の変化

最近、よく身近な場所の不動産物件を検索して調べる事を日課にしている。

地元の場合、駅から徒歩数分圏内のスーパーやコンビニに適した商業用の一等地がバンバン更地になって売り出されている。
焼き肉屋、老舗の仕出し屋、旅館のビルなどもバンバン売りに出されており、その価格も商業地としては捨て値に近く、この町の中枢部分が壊れてきているのが明確にわかる。

最近は、神戸市郊外の中古住宅などの相場も随分と下がってしまい、別荘地のビックリ捨て値価格と並べても同じような相場になってきた感がある。しかも不思議な事に、価格が下がれば下がるほど「そんな陳腐化した住宅はタダでもいらない」「高齢化したカビ臭い別荘地・新興住宅地など見るのも嫌」と思えてくる。

私が魅力を感じる歴史ある町も、市内では産廃計画がどんどん持ち上がり、日本最大の産廃銀座の様相。さらには、巨大な太陽光発電所がどんどん里山を崩している。町の一部に魅力を感じて移り住みたいと思っても、正直、こんな産廃や太陽光ばっかりできる市で大丈夫か?と思ってしまう。

新しい土地に家を建てたり、小マシな中古物件を買っても、別荘地でそうだったような隣家の変な人に悩まされるリスクがある。DIY好きの引退した人が近所にいれば一生その人の工作音を聞かされ続ける。DIYは、雑誌などでもてはやされているが、隠れた近所迷惑の筆頭。高齢化して暇をもてあます人が増える社会は、今まで問題にならなかったことも、四六時中それをやり続ける人が増えるため、隠れた社会問題化する。DIY雑誌の施工例など見ていても、憧れるどころかゴテゴテと手作りされた外構はゴミ屋敷と紙一重だと思ってしまう。

そうして田舎・郊外市町村の不安要素を並べてゆくと、大都市および周辺都市の駅近の築浅のマンションで暮らすのが一番良いように思えてくる。おそらく、多くの人々がそういう結論に達した結果、私の両親を含めてそのような生活スタイルを選択しているのだろう。

マンションでは、DIY好きな人々を避ける事ができる。とくに駅近の場合、住居を趣味にしていじくりまわして小汚くする人々を避ける事が出来る。読書や映画鑑賞、音楽鑑賞などを趣味にした知的な人々が多い場所に住まなければならない。

都会の良い面は、スタバ・図書館などを自分のリビングのように扱い、自分の所有する住居の利用比率を下げる事が出来る点。一方、マンションで隣にモンスター住民が住めば遮るものは壁一枚で、終の棲家が地獄に変わるという怖さがある。

このように考えると、住を固定して何十年もそこに住むことはリスクが大きい。そうしたリスクをうまく乗り切って暮らしてゆくにはどうすればいいのか?賃貸でリスクを負わないのも一手だが・・・賃貸には賃貸の問題もある。何がベストと結論が出せない難しい問題である。

色々と考えると、少なくとも手元にある今の住環境(不安や怒りを感じる事も多いが)を当面はベースにして、それプラス、利便性の良い場所に賃貸を借りて2者で欠点を補いながら暮らしてゆく事が有効なのではないか?